インプラントと入れ歯の違い2|大分県別府市の新港イトセ歯科

インプラントと入れ歯の違い(その2 インプラントについて)

インプラントのメリット

食べ物をしっかりと噛むことができる

インプラントは、インプラント体を手術によって歯茎の骨に直接埋入するため、食事の際に天然の歯とほとんど変わらないくらいしっかりと噛むことができるため、食べ物を味わいながら楽しく食事をすることができます。そのためQOL(生活の質)の向上にも繋がります。さらに、咀嚼によって脳に刺激が直接伝わるため、脳が活性化されることで認知症予防にも繋がることがわかっています。

見た目が美しい

仕上がりがとても自然なため、ほとんどインプラントだと気付かれることがないくらい、天然の歯と同じような美しさを手にいれることができます。

お手入れが比較的簡単

インプラントの歯を磨く際は、基本的に自分の歯と同じように歯ブラシで磨くことができ、また取り外しの必要がないため、お手入れが比較的簡単におこなうことができます。埋入したインプラントによっては、歯磨きが難しい場合もありますが、当院でのメンテナンスで歯磨きの指導もおこないますのでご安心いただけます。

骨吸収を防ぐ

埋入したインプラント体が歯根と同じ役割を果たしてくれるため、顎の骨が痩せていってしまう骨吸収を防ぐことができます。さらに、隣接する歯などの残っているご自身の歯や、歯の周りの組織に負担をかけることがないため傷つけることもありません。

金属アレルギーの心配がない

インプラントに使用する素材には、生体親和性のあるチタンが使用されるため、金属アレルギーの方でも安心して使用することができます。しかし、稀にチタンでもアレルギー反応を起こす患者さんもいるため、不安な方は、事前にパッチテストによるアレルギー反応のテストをおこなうことをお勧めいたします。

インプラントのデメリット

費用が比較的高い

インプラント治療は、ほとんどの場合が保険適応外治療(自由診療)となるため、使用する素材によっても金額が違うため、費用が高くなってしまい経済的負担が大きくなってしまいます。

外科的手術の必要がある

インプラント治療は、手術によって顎の骨にインプラント体を埋入します。そのため、身体的負担が大きくなってしまいます。さらに、顎の骨に埋入するための十分な骨の量と高さが必要となるため、骨の密度が低い場合や、骨が痩せてしまっている場合は、骨を増やすための外科手術が事前に必要となることもあります。

治療期間が長い

手術によって顎を切開して顎の骨にインプラント体を埋入した後、インプラント体と骨がしっかりと結合するまで約3ヶ月から4ヶ月ほどの治癒期間が必要となります。しっかりと結合したのが確認できたら上部構造を装着する手術をおこなうため、治療期間が長くなってしまいます。そのため、人前に出ることが多い仕事の方などは、治療が終わるまでの間は歯がない状態で仕事に支障をきたさないように事前に仮歯をご用意することもあります。また治療法によっては、手術を一度だけおこなうことで治療期間を短縮することができますが、治療期間自体はやはり数ヶ月は必要になってしまいます。

健康状態や持病によってはインプラント治療が受けられないことがある。

患者さんが高齢の場合や、現在の健康状態によっては医師からインプラント治療の手術を受けることが難しいと判断された場合は、インプラント治療が受けられないことがあります。さらに、糖尿病や骨粗鬆症などの全身疾患や高血圧や心臓尿などの持病を持っている方は、事前に医師との相談をすることでインプラントは可能です。例えば糖尿病の方がご自身で血糖コントロールできる場合や、骨粗鬆症の方が服用している薬を中止できる場合など、条件付きではありますが、場合によっては治療が受けられます。その際、事前に各医療機関の主治医にインプラント治療のことを必ず相談して、許可を得ることが必要です。その後も主治医の指示の元、歯科医師との連携を取りながら治療を進めていきます。

入れ歯のデメリット

しっかりと物を噛めない

入れ歯はインプラントとは違い、歯の根っこに変わる歯根がないため歯を完全に固定することができません。そのため、どうしても噛み合わせの調整が難しく、食べ物を食べるときも総入れ歯の場合は天然の歯の約2割ほど、部分入れ歯でも4割ほどの力でしか物を噛むことが出来ないため、硬い食べ物などは咀嚼が難しくなってしまい、食べられない食べ物が出てきてしまいます。また入れ歯が歯茎などの粘膜を覆っているため、食べ物の味や温度が感じづらくなってしまいます。

お手入れが大変

入れ歯は、外してご自身でお手入れをする必要があります。その際、部分入れ歯の方はご自身の歯と入れ歯のお手入れをしなくてはならないため、お手入れに時間と手間がかかってしまいます。お手入れをしっかりとおこなわないと、汚れなどが付着してしまい口臭の原因にもなってしまいます。

発音がしづらくなる

入れ歯を装着した際、異物感を強く感じる方も多くいらっしゃいます。また、会話をする時に入れ歯が動くことがあり、発音がしづらくなることがあります。

健康な歯に負担がかかる

部分入れ歯は、隣や周囲の歯に金具を引っ掛けて固定するため、健康な歯に負担がかかってしまいます。そのため、負担のかかった健康な歯の寿命を短くしてしまう場合もあります。また、金具が目立ってしまうので、周囲に入れ歯であることが気づかれてしまうことがあります。

食べ物が詰まることがある

食事の際に、食べ物が入れ歯と粘膜の間に詰まってしまうため、苦痛を感じてしまいます。

金属アレルギーを起こす

保険適用の部分入れ歯を装着する際に、隣や周囲の歯に金属の金具を装着するため、金属アレルギーを起こす危険性があります。金属を使用しない部分入れ歯もありますが、保険適用外であるため費用が高くなってしまいます。金属アレルギーかどうか心配のある方は、事前にアレルギー反応があるかどうか、パッチテストによって検査をおこなうことをお勧めいたします。

インプラント周囲炎になる場合がある

インプラントは虫歯にはなりません。しかし天然の歯でいう歯周病にあたる、インプラント周囲炎にはなってしまいます。 インプラントは痛みを感じることがないため、初期段階ではなかなか気づくことが難しく、病気が進行してしまってからインプラント周囲炎になっていることに気づくため、その時にはすでに病状が悪化してしまっており、治療が難しい場合があります。最悪の場合、インプラントが脱落してしまうこともあるため、治療後のご自身でのセルフケアや歯科医院での定期的なメンテナンスが重要となります。数年に一度レントゲンで骨の状態を確認することも重要となります。

インプラントの寿命

インプラントは、治療後のご自身でのセルフケアと歯科医院での定期的なメンテナンスがインプラントの寿命の左右すると言っても過言ではありません。毎日の正しい歯磨きや歯科医院でのメンテナンスを怠らなければ、インプラントの10年後の生存率は90パーセントといわれています。費用や身体的な負担をかけてやっとご自身の歯を取り戻したのですから、少しでも長く快適な生活をするためにも、日頃のお手入れは欠かせません。

ご自身に合わせて選びましょう

インプラントと入れ歯は、共にメリット・デメリットがあるため、まずは患者さんのご希望に合わせた治療法を検討し、患者さんの健康状態や症状を検査した上で、どちらの治療法が最適なのかを医師が判断し、それを患者さんに伝えることでご納得していただいて治療を受けることが理想であるといえます。 インプラントと入れ歯でお悩みの方は、まずは当院でのカウンセリングを受けていただくことをお勧めいたします。

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